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森永健太 様
中小企業診断士・経営者 株式会社グローバークス
今回は、中小企業診断士の資格を活用しながら、外国人材や雇用企業の支援事業を行う森永様にお話しをお伺いしました。

▼この記事では以下のことが分かります

✅ 留学生就職支援を事業化した背景とビジネスモデル
✅ 日本企業での定着を阻む“文化ギャップ”とその対策
✅ 外国人雇用労務士(外労士)資格で得た学びと実務への効果
✅ 中小企業診断士の視点で描く「企業側の変革」への提言

ー外国人材の就職支援に携わるようになったきっかけを教えてください。

 会社員の時に、ボランティアで外国人留学生の就職支援を始めたのがきっかけです。

当時、外国人留学生の友達が多かったのですが、皆さん非常に能力が高いにもかかわらず、日本の就職活動に苦戦していて。内定を全然もらえないからエントリーシート添削してほしいとか、面接練習をしてほしいというような依頼をお友達からいただき始めたんですね。

私自身が採用担当者の経験もあったので、そのノウハウも生かしながらサポートしているうちに人気がでて、事業化に至りました。


ー外国人留学生の方々は日本の就活のどのような点で苦戦されているのですか。

 採用前と採用後に分けてお伝えします。

 採用前でいうと、まず日本では面接が3回ほどありますよね。海外だともう少し少なく、1回で終わる場合もあります。 ですので、海外の方は面接で何度も深掘りをされるってことに慣れてないというのがまず挙げられます。それと、留学生の方は、「私はこれもできます」「こういうこともできます」というようにアピールされることが多いんです。それ自体はすごくいいことなのですが、日本の組織だと謙虚さも求められるというところで、「合わない」と判断されることがあります。 また、そもそも新卒就活ではポテンシャルに重きが置かれるため、面接時点の具体的なスキルセットはあまり求められていないことが多く、アピールポイントがずれてしまいがちなことも理由です。


 あとは採用後、その職場に定着して馴染んで活躍できるかというところで言いますと、留学生の方は主張をしっかりしたいという方が多いですね。 もちろんそれはいいことですけれど、やはり日本の組織文化の中では、自己主張と協調のバランスをしっかり取っていくというところで苦労される方もいるなという印象です。


ー外労士の取得を検討されたきっかけを教えてください。

 弊社でも外国人社員を積極的に雇い始めたことがきっかけです。それによって、普段から社員たちの在留資格や社会保険を意識することが多くなりました。 また、「永住権を取りたい」というような相談を社員から受けたりすることもあります。

 そういった状況の変化から、在留資格や外国人雇用の制度を私が経営者としてしっかり把握していないといけないと思い、一度体系的に整理する目的で受験いたしました。


ー学習方法を教えてください。

 公認テキストブックを使わせていただきました。それが非常に分かりやすくて、逆に言うとこれしか使っていないですね。最初はパラッと読んで全体像を把握し、次に読むときは大事そうなところに線を引きました。 毎日少しずつ読み進めていくような感じです。それを 2周くらいやったというような形ですね。


ー当日の試験問題の難易度や内容はいかがでしたか。

 試験問題は、「問題の文章が長いな」というのが最初の感想でした。 80問あって 4択だったと思うんですが、選択肢の文章が長いものも結構あって、それを読んでいくのが大変だったというような。 

 問題の中では、間違いを指摘するものが多かったと思うのですが、「どこが間違いなのか」「どこが選択肢同士で違うのか」ということも含めて結構細かい論点もあったりして。ある意味、読解力を試されているような試験だなというような気もしました。


ー外労士を取得して、良かったことを教えてください。

 今までは細かい論点が実務で捉えきれてなかったので、そういうところは勉強して良かったなというふうに思っています。実務の中で必要に応じて自分で調べたことや行政書士の先生に聞いたことは、その時の経験と紐付いて覚えているんですが、それぞれの知識は「点」として断片的に覚えているというような感じでした。それを今回、外労士試験に向けて体系的・網羅的に学べたことで、その点が線としてつながっていったような感覚はありました。


ー中小企業診断士の方が外労士を取得するメリットは何でしょうか。

 中小企業診断士って、よくも悪くも、経営に関する広い知識を持っている人たちなんですが、それに加えて何か専門性を掘り下げていく必要があると思います。 その一つとして、この外国人雇用に関する知識は武器になる領域なのではないかと考えています。さらに、その知識を証明する手段として、「外労士」があれば、今後増えていくであろう外国人雇用のニーズに対してもしっかりと差別化ができる。 企業の経営者様に外国人雇用のことを聞かれても、ある程度答えられるようになるのではないかと思います。


ー今後、外労士をどのように活かしていきたいですか。

 私は、外国人材の就職支援を行うと同時に、中小企業診断士として「外国人の方に合わせてもらうだけじゃなくて、受け入れる企業側にも変わっていただきたい」という思いで活動しております。その一環として研修やセミナーを今後も行う際に、外労士という資格をフックとして使っていこうと思っています。

 また、その知識にさらに磨きをかけ、企業様の方で外国人をより活躍して定着してもらえる環境づくりのお手伝いをしていきたいです。

  先日、取得後初めてセミナーをさせていただいたときに、自己紹介のところに「外労士」と試しに書いてみました。そうすると「外労士って何ですか」とご質問をいただいたりもして。話題にもなりましたし、ご興味も持ってもらえました。「外国人の雇用について幅広い知識を試す資格なんです」とお話をしたら外国人雇用に対して話していることの説得力が上がったような実感がありました。


森永様、ありがとうございました。

外国人材の就職支援事業を行いながら、中小企業診断士としても活躍する森永様にしか語れない現場のお話を伺えました。今後のさらなるご活躍を、心よりお祈り申し上げます。


▼記事のまとめ

 ✅ 合格のポイント
・公認テキストを中心に学習(全体把握→精読2周/重要箇所にマーキング/日々少しず 

 つ)
・80問の長文選択肢に備え、細かな違いを見抜く読解力を意識
・実務で点在していた知識が体系化され、回答の精度・速さ・説得力が向上

✅ 実務での活用例
・経営者/診断士として、在留資格の基本整理を活かし企業からの相談に即応
・研修・セミナーで企業側の意識変革を促し、多文化に強い職場づくりを支援
・「外労士」の肩書が関心喚起・信頼醸成・商談機会につながる


■森永様の企業情報はこちら

株式会社グローバークス


💡株式会社グローバークスさんの公式ブログにて外労士を紹介いただきました!

 ▼記事はこちら

  https://x.gd/L52uV


プロフィール

森永健太

株式会社グローバークス 代表取締役

新卒で川崎重工業(株)に入社後、海外営業および新卒採用リクルーター業務に従事。優秀な外国人の同僚の活躍を目の当たりにする中で、日本の良い製品・サービス・文化を世界に広めるには外国人材の活躍が不可欠であると実感。「外国人財の活躍促進による日本社会の活性化」を通じて、日本企業の国際競争力の向上、労働力不足の解消に貢献したいという思いから、株式会社グローバークスを設立。 中国語および英語対応可(HSK6級、TOEIC905)

慶應義塾大学大学院修了(経営学修士) / 中小企業診断士 



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