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原田丈晴 様
人材開発部 神奈川トヨタ自動車株式会社
今回は、外国人整備士の採用・育成を担い、長年実務に携わってこられた原田様に、外国人雇用労務士(以下、外労士)資格取得のきっかけや学習法、試験体験、そして資格を通じて見えてきた展望についてお話を伺いました。

▼この記事では以下のことが分かります。
✅ 外国人整備士採用の最前線で直面した制度的な課題
✅ 外労士を通じて“安心と信頼”を可視化する意義
✅ 実務と照らし合わせた独自の学習スタイルと受験の工夫
✅ 受験直後のリアルな感想と問題への向き合い方
✅ 現場での信頼獲得と、業界全体への思い

―まずは現在のお仕事について教えてください。

 私は神奈川トヨタ自動車の「人材開発部」で採用や教育を担当しており、その中でも特に自動車整備士職の採用をメインで担っています。人材開発部は営業職や整備士などの新卒採用・中途採用、そして入社後の教育プログラムや定着支援など、いわば“人づくり”の中核を担う部署です。

 近年、日本人の整備士志望者が減少し続けているという背景から、当社でも2018年頃より外国人材の採用に本格的に取り組み始めました。当初は、専門学校に通う外国人留学生を数名採用するところから始まりましたが、試行錯誤を重ねながら2020年には社内で方針を定め、本格的な取り組みとして定着させました。

 現在では、ネパール・ベトナム・中国・ミャンマー・スリランカ・など、16か国200名の外国籍社員が在籍しており、採用から教育、在留資格のサポート、定着支援に至るまで、非常に幅広く対応しています。

―外労士を受験しようと思われた背景を教えてください。

 採用の実務を担う中で、やはり「技人国(技術・人文知識・国際業務)」という在留資格に関して、多くの方から質問を受けたり、不安の声を聞く機会が増えました。中には、「後から入管に指摘されるんじゃないか?」といった声もあり、制度の不確かさが社内外の不安要素になっていたのです。

 私自身、制度について調べて理解はしていたつもりでしたが、「これで本当に大丈夫」と胸を張って言えるだけの自信はなかなか持てておりませんでした。特に、せっかく採用した外国人整備士の方々が、制度上の不備や誤解で在留継続できなくなったら…その責任は非常に重いと感じていました。

 そんな中、2021年には行政書士の先生にも直接相談し、制度面の確認を試みましたが、それでも明確な答えは得られず、もやもやした状況が続いていました。「これはもう自分自身が体系的に勉強し直すしかない」と決意し、外労士資格の受験に踏み切ったのです。

―学習にあたって、どのような点に苦労されましたか?

 まず、公認テキストが非常に情報量が多く、内容も専門的で、読み解くのに時間がかかりました。私は特定技能や技能実習に直接関わっていないので、それらの分野に関しては特に注意深く学習しました。

 それでも、実際の業務で起きた出来事をテキストと照らし合わせながら学習できたことで、知識が体系的に身についた実感があります。現場での経験が多かった分、「あ、これってあのときの話だな」とピンとくることも多く、逆に学びが深まりました。

―試験当日はどのようなご様子でしたか?

 私は過去にオンライン試験を受けた経験があったので、形式にはある程度慣れていました。通信環境にも問題はなく、比較的スムーズに受験できました。

 ただ、問題数は80問と多く、しかも設問ごとの文章量が多いので、かなりの読解力と集中力を求められます。私はあらかじめ時間配分を決めていたのですが、それでも余裕はあまりなかったです。内容としても、「これ、両方正しそうだな」「どっちも違う気がするけど…」といった設問が多く、判断に時間がかかりました。そういった意味では、制度の本質的理解と問題文を読み取る力の両方が問われる試験だったと感じます。

―資格取得後、どのような変化がありましたか?

 やはり、「信頼性が一段と高まった」と感じています。もともと、学生や専門学校に向けて制度の説明をする機会も多かったのですが、「私自身が外労士の資格を持っています」と伝えることで、話の説得力がぐっと増しました。

 実際、外労士取得後から「神奈川トヨタさんなら安心」「生徒を送り出しやすい」といった声をより多くいただいています。もちろん、これまでも一生懸命取り組んできましたが、“資格”という形で客観的な裏付けがあることで、周囲の信頼の厚みがまるで違います。

―今後、外労士資格をどのように活用していきたいとお考えですか?

まずは社内での活用ですね。現在は私一人しか資格を持っていない状況なので、今後は採用や教育を担う他の社員にも受験を勧めて、知識の底上げを図っていきたいと考えています。

さらに、今後の整備士採用において、制度的な理解がないまま外国人雇用に踏み切る企業が増えていくことには危機感を持っています。だからこそ、業界内外に向けて「正しい情報を伝える」「不安を払拭する」ことが、自分に与えられた責務だと考えています。

―最後に、外労士を検討中の方や勉強中の方にメッセージをお願いします。

 外国人を雇用するということは、その人の人生を預かるということです。たとえ善意で雇用していたとしても、「知らなかった」では済まないことが多くあります。私自身、外労士の勉強を通じて、制度理解の大切さを痛感しましたし、今ではそれが自分自身の安心にもなっています。制度を知ることは“支援する力”を持つことです。

 勉強は大変かもしれませんが、「やってよかった」と思える瞬間が必ず来ます。ぜひ、その責任とやりがいを感じながら、取り組んでいただければと思います。

 外国人スタッフの雇用に責任を持ち、真摯に向き合う原田様の姿は、人事に関わる多くの方の指針となるでしょう。今後のさらなるご活躍をお祈りしております。

▼記事のまとめ

✅ 合格のポイント
・実務で扱わない分野は特に集中して学習
・時間配分を意識し、文章量と迷いに対応できる読解力を意識

✅ 資格の実務活用例
・専門学校や求職者との信頼形成に役立ち、企業イメージが向上
・社内の知識強化や教育体制構築の基盤として活用
・「採用の安心感」を明確に伝える“差別化要素”として活用

■原田丈晴様が所属されている企業はこちら

法人名:神奈川トヨタ自動車株式会社

URL:https://kanagawatoyota.co.jp/

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